自動車を運転していると思うことがある。法定速度についてだ。道路には40と書かれていても実際に40kmで走っている奴はいないし、車高では法定速度を超えれば怒られるが、周りの暴走車には特に何も言わない。円滑な交通のためと言われれば納得はするが、それなら円滑な交通が成り立つ速度に法定速度を変えればいいんじゃないだろうか。ということで少し調べてみた。
法定速度ってそもそも何なのか
迷ったらウィキペディアだ。信頼性はアンサイクロペディアよりちょっと高いぐらいだが他よりマシだろう。
法定速度(ほうていそくど)とは、法令による車両の速度制限であり、日本では道路交通法によって委任された命令である道路交通法施行令で定められている。 法令で定められた最高速度を法定最高速度(ほうていさいこうそくど)、最低速度を法定最低速度(ほうていさいていそくど)という。
Wikipediaより
もしかしたら道路に書いてある数字は最低速度の可能性もあると思ったがそんなこともなかった。
一般道路での法定速度
日本の一般道路の制限速度は、一般運転手によって決定されたドライバー本位の速度である実勢速度で走行することは危険という考え方から、平成21年度(2009年度)警察庁通達に基づき、実勢速度(85パーセンタイル速度)を引き下げた基準速度を設定し、原則±10 km/hの範囲で補正を行って決定しているが[3](詳細は「最高速度」の「#新たな速度規制基準の検討」および「#最高速度の決め方(一般道路)」を参照)規制速度の決定の際に法定速度は特に意識されておらず、制限速度が60 km/hとなった場合に原則として標識を設置しないというのみである。
Wikipediaより
どうやら一般道路の法定速度60km/hは85パーセンタイル速度というものに従って作られたらしい。85パーセンタイル速度というのはドライバーに法定速度のアンケートを取り、下から85%までを含めた平均を算出するものである。このことから一般的に良いと考えられる法定速度よりも少し遅めに設定されていることがわかった。なんだかきな臭くなってきた。
スピードメーターの誤差
スピードメーター上では法定速度を超えていても実際の速度は超えていないことが多いため違反にならないというような書き込みをYahoo知恵袋で見かけた。いや違反だろという言葉を飲み込んでそれについて考えてみる。
車速は、車軸(タイヤ)回転速度×タイヤ外周長(直径×3.14)で計算。例えば、スピードメーター上 40km/hで走っていても、空気圧不足や、摩耗により外周が10%減ると、実車速は36.0km/hに低下してしまう。
ベストカーwebより
スピードメーターは走っている時の速度を参照しているわけではなく、あくまでモーターの回転数などから出しているらしい。そう考えると少しは誤差はあるのかもしれない。納得はできないが。
法定速度が今後改正される可能性
一般道の法定速度は長らく変わっていない。また、運転速度を上げると自然環境への悪影響も考えられるため法定速度をわざわざ上げようとはならないだろう。つまり政府の言い分としては「速度を上げることは推奨しないけど現在の状況は妥協している」ってことだろう。
結論
法定速度は守ったほうがいいことは間違いないが周りが守ってない時は守らなくてもいいということだろう。言葉にすると正直ほんとかよと言った感じだが仕方ない。これが現実なのである。