正直そこまでガッツリ書くほど詳しくはないのでまたそのうち知見を得たら更新される可能性有り
対抗概念部門≒反ミーム部門
大雑把に紹介するならこうです.もっとも別の部門ですが,扱っている異常は反ミームオブジェクトとその関係アイテムと考えてもらって構いません.反ミーム部門ハブに「現在残っている反ミーム研究部門はここだけ」みたいなことがありましたよね?.そういうことです.対抗概念部門はSCP-3125に消された反ミーム部門の姉妹部門…….(だと反ミーム部門は考えています)
また,反ミーム部門は理論に特化した部門,対抗概念部門は制御やセキリュティに特化した部門だったそうです.理学部と工学部の違いのようなものだったのかもしれませんね.
実際のところ
正直情報がなさすぎる.英語にすると「反ミーム部門→Antimemetics Division」「対抗概念部門→Counterconceptual Division」なのですが,対抗概念部門が出てくる報告書がSCP-2111「これが読めるなら……」とSCP-2358「これは何処かで前に見た……」の2つだけという始末.
SCP-2111での対抗概念部門
1981年4月21日、対抗概念部門の研究者、ビクトリア・テイラーはSCP-2111の攻撃についての予備調査を公表しました。
SCP-2111
テイラー研究員の記憶は1974年に対抗概念部門に雇用された直後にまで退行しました。
SCP-2111
この二つの情報から1974年から1981年には対抗概念部門が存在したことがわかります.反ミーム部門がリン・マーネスによって創設されたのは1976年のことなので,間違いなくこの時点では両部門が存在していますね.
彼女は反ミーム部門と対抗概念部門内で生前の彼女を直接知っていた者を標的とし始め、彼女の記憶を持つ者を殺すか、その記憶を消去することを目的とした反ミームまたは認識災害による攻撃を始めました。
SCP-2111
やはり,反ミーム部門と対抗概念部門の両方が存在していたようです.しかし,扱っている内容はほぼ同じです.
SCP-2358での対抗概念部門
回収: SCP-████は█/█/19██、サイト-13ミーム部門第9棟に最初に出現しました。起源は不明です。
SCP-2358
SCP財団対抗概念部門 メリンダ・ウィリアムス
SCP-2358
SCP-2358では,反ミーム部門は対抗概念部門の存在を認知していません,まず間違いなく1981年までは存続していたはずなので,1981年から2000年までの間に何らかの理由でロストした.又は,認知できなくなったと考えられます.
構成員
名前 | 登場 |
ビクトリア・テイラー | SCP-2111 |
メリンダ・ウィリアムズ | SCP-2358 |
SCP-SCP-033
こちらはTaleですが,ここでも対抗概念部門について触れられています.登場人物はエリーゼとエリザベス・デイ.(通称リズ・デイ).これはSCP-033のTaleなので少しSCP-033についても説明しましょう.
SCP-033
SCP-033「ミッシングナンバー」は,5と6の中間に位置する数字です.これは小数だとかそういう意味ではありません.例えば我々の世界の常識が1,2,3,4,6と数えるものだったとします.そんな世界なら5という数字は思いつきませんよね.当然1,2,3,4,6という数字で作られた社会に急に5を突っ込んでも社会やシステムは機能しませんし,そもそも見向きもしないでしょう.
SCP-033も本質的には似たようなものです.が,困ったことにこの数字は我々が知らないにも関わらず社会やシステムに入り込もうとします.そのため収容しているのです.収容内容などは本家サイトか下の動画を見てください.参考になります.
Taleの内容
お待ちかねのTaleの内容です.SCP-033は我々の知らない数字と言いましたが,反ミーム部門のエリーゼはSCP-033が割り当てられた報告書があるのではないかと考え,助手のリズ(エリザベス・デイ)とともに探していました.そして遂にそれを発見します.
█████の初期の反復における初期識別、文書SCP-iはナンバー███として提出されました。不確定な時間の後、█████はそこに保管されていた情報を通じて文書SCP-iに完全に感染することに成功しました。█████は現在の収容プロトコル実装以前、対抗概念部門の人員に現在不確定数の死傷者を出しました。1詳細はインシデントレポート: NIGHT MIRRORを参照して下さい。
SCP-SCP-033
といっても中身はそこまで重要じゃないのでめんどい方は見なくてもいいです.重要なのは次なので.
「対抗概念部門とは何? なぜ私達はそれを知らないの?」
「おそらくなくなったのでしょう。あるいは虚偽で、そんなものは存在しないのかも。」
SCP-SCP-033
これはエリーゼとリズの会話の抜粋です.どうやらこの時反ミーム部門はやはり対抗概念部門の記憶を失っているようです.そしてこの情報をマリオンに伝えに行こうとしたエリーゼですが,そこをリズに止められます.
「申し訳ないですが、貴女に干渉させる訳にはいきません。貴女には危険すぎます。」
「本当なら、貴女をここまで若返らせたくはありませんでした。一般の研究員でしたら、数時間送り返すだけで済んだでしょう。しかし貴女は、そうですね、20年近く記憶補強剤を摂取してきたでしょう? ですから貴女が覚えていられないように、体から薬を全て追い出さなければならなかったんです。」
SCP-SCP-033
そして,リズはエリーゼを若返らせ,エリーゼから対抗概念部門の記憶を消しました.リズはSCP-3125の手先でしたが,財団側に亡命した人形実体です.勿論アラステア・グレイやクレイと同じように記憶を奪うことができます.恐らくはSCP-3125に殺されないようにエリーゼから記憶を奪ったのでしょう.このことから対抗概念部門とSCP-3125のつながりが見えてきます.またリズはこう言いました.
「さあ、ホイーラーのところへ連れて行きましょう。やるべきことがかなりあります。楽観的に見れば、貴女は参加した時にほとんどの準備はできていたので、あまり多くの訓練を受ける必要はないでしょう。」
SCP-SCP-033
まるでマリオンは対抗概念部門のことを知っているかのように.
考察
マリオンやリズ・デイの存在から,対抗概念部門は反ミーム部門と互いにコンタクトを取ることなく存続していた可能性が高いと考えています.主な理由としてはSCP-3125のような強力なミーム汚染への対処でしょう.反ミーム部門がSCP-3125に壊滅させられたとしても,対抗概念部門にまで影響が及ぶことはない.何しろSCP-3125のことを知らないのだから.逆も然りです.
反ミーム部門が壊滅した今も,対抗概念部門は別の反ミームオブジェクトを取り扱っているのかもしれません.
ライセンス
CC BY-SA 3.0
Author: sirpudding
Title: SCP-2111 – これを読めるなら……
Source: http://www.scp-wiki.net/scp-2111
CC-BY-SA
Author: HotCocoaNerd
Title: SCP-2358 – これは何処かで前に見た……
Source: http://www.scp-wiki.net/scp-2358
CC-BY-SA
Author: Mulciber
Title: SCP-033 – ミッシングナンバー
Source: http://www.scp-wiki.net/scp-033
CC-BY-SA