40人の不貞な夫【数学パズル】

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浮気のパズルです。

難易度

問題:☆☆☆

問題1

ある田舎町で、40人の夫が自分の妻をだましている。妻たちは、自分の夫以外の男全員が浮気をしていることを知っている。つまりそれぞれの妻は、自分の夫は誠実だと信じているが、ほかの39人の男は誠実ではないと知っている。都の王は、この街のモラルが乱れていると聞きつけて、不道徳な夫を罰する政令を出した。政令には、自分の夫が不義を働いていることを知った妻は、次の日の正午に町の広場で夫を殺さないといけないと定められていた。
 そして王はこう言った。「少なくとも一人の夫が不義を働いていることはわかっている。すぐに何とかせよ」。

さて、どうなった?

この数学パズル、解けますか?
解答

A. 40日後に40人の夫全員が処刑された。

40人を一気に考えようとすると難しいので浮気男の数を減らして考えてみる。例えば浮気者が一人だったらどうだろう。浮気者以外の妻からは街には浮気者が一人いることが分かり、浮気者の妻は自分の夫を誠実だと信じているため街に浮気者なんていないはずだと考える。

しかし、王様は「必ず一人は浮気している」と言っている。浮気者の妻は自分の夫以外は浮気していないことを知っているため浮気されていると分かる。そして浮気者の夫を殺すのだ。

浮気者が二人ならどうだろう。浮気されている妻は、王様の言葉をお互いの浮気者のことを指していると考えるはずだ。だからどちらの妻も浮気者は殺さない。

だが、殺さないということは妻たちから見ればおかしいことである。自分の夫が浮気していないなら向こうの妻は初日に夫を殺しているはず。ここで妻は自分の夫も浮気していることに気づき、2日目に夫を殺すのである。

これを繰り返していくと

浮気者の数 ✕ 日数 = 処刑される日

となり、40人の浮気者がいれば40日後に処刑が行われるのだ。

参考文献

アレックス・ベロス 「この数学パズル、解けますか?」 SBクリエイティブ株式会社 2018 問題18

Geprge Gamow.Marvom Stern,Puzzle-Math,Viking Books(1957)「数は魔術師」
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